社 名 吉備津神社 境内末社合祀
鎮座地 岡山県岡山市北区吉備津931
由   緒 ・ 沿   革
  岡山県岡山市吉備津に鎮座する吉備津神社は、吉備地方隋一の古社で、孝霊天皇の皇太子大吉備津彦命を主祭神とする。備中一宮、旧官幣中社。中世期には広大な社領を有していたが、戦国時代を経てしだいに減少したと言われる。江戸時代になると、慶長六年(1601)幕府は加藤正次・大久保長安・彦坂元成の連署による「備中国宮内神領之書出」を与え、百六十石を安堵した。これは正式の朱印状ではないので、同社のたびたびの嘆願により、慶安元年(1648)家光より朱印状が交付された。これの御礼として同社の社家頭は八年に一度、江戸城に参勤し「御祓箱」を献上する例になったという。同社の境内に東照宮が勧請されたのには、このような経緯があったからであると想像される。
  東照宮は、北面する吉備津神社本殿の南東、少し小高い一角にある一童社に合祀されている。一童社には天細女命・菅原道真など八神が合祀されている。
(家康公と全国の東照宮 高藤晴俊 著より)

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